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誰もが住み続けたくなる、安らぎと潤いのあるまちづくり

令和元年度事業計画

1.全体的な取り組みについて

本年度は、地域づくりの後期計画に基づき、目指す地域の将来像として、「住み続けたくなる安らぎと潤いのあるまち・余呉」の実現に向け、活動を継続的に進めていきます。
特に本年度は、旧余呉町当時からの念願でありました地域コミュニティの拠点である「余呉まちづくりセンター」の供用開始(平成31年10月1日)に向け、地域住民の期待は大なるものがあります。 これに向けまして、現在、余呉まちづくりセンターの指定管理者申請事務手続きを完了し、指定管理者候補として(仮)協定を締結した段階であります。正式には、本年6月の市議会議決承認後に当協議会の関係予算を含め、あらためて役員会において提案していきたいと考えております。
ご承知いただいておりますとおり、このまちづくりセンターは旧余呉支所周辺一帯の「小さな拠点づくり」の具現化の第一歩として、余呉地域の活性化に向けて地域住民の交流の拠点施設を始め、各種サークル活動団体等の地域コミュニティの活動の拠点、地域づくり活動の拠点、また、地域内外に向けた各種情報発信の拠点として整備されるものであります。
これにより、長浜市内で唯一公民館(現まちづくりセンター)を持たない地域の解消がされるとともに、老若男女を問わず、いつでも気楽に立ち寄れる交流の場として利活用を図ることができます。 また、当該周辺施設として、既存の緑化センターや農園等もあり、赤紫蘇等特産品開発の栽培、あるいは花苗の栽培等環境美化等に繋げられるような管理運営も連携しながら図っていきたいと考えています。
加えて、センター整備後の周辺一帯を余呉地域の活性化を図るための「小さな拠点づくり」として位置づけていることから、近い将来を見据えた構想として、道の駅的な機能を有しながら、地域特産販売施設や地域内外の交流の拠点施設として整備活用していくことを考えております。
こういった当該センターの利活用促進に関して、当協議会としましても、各種情報の提供等本会HPや地域づくりだより等により随時お知らせをしていきます。また、併せて、皆様からの利活用促進に向け提言やご意見等もお聞かせいただき、適正な管理運営に努めてまいります。
次に、過疎地域の支援事業については、当協議会が水源の郷財団の事業継承しました「生活の安全安心対策支援事業」の買い物支援(移動コンビニかえる号の運行)、余呉湖観光館を拠点としたサワオグルマの保全や蛍を楽しむ夕べ等周辺環境の保全整備、また四季を通じて年々増加傾向にある観光客の受け入れ等々観光交流事業の拡充に加え、獣害対策を含めた特産品開発等地域産業の振興や文化振興事業等継続して実施していきます。
特に「魅力ある郷土づくりプロジェクト推進事業」については、本年度は創意工夫を加え、文楽オペラとして人形浄瑠璃「冨田人形」とオペラを融合した新しい試みも実施していきます。 併せて地域おこし協力隊との連携もとりながら自然や歴史、文化等の郷土の良さを再発見していく「美しい郷土づくり事業」も引き続き実施していきます。
続いて、指定管理施設の管理運営でありますが、本年度から新たに指定管理として3年間を地域づくり協議会で継続して管理運営していくこととなりました。対象施設である「余呉文化ホール」及び「体育施設」(屋内グランド・余呉体育館・ナイター設備)については、過去の3ケ年間の指定管理実績を活かしながら、サークル団体等に対して利活用の促進に繋げられるよう地域コミュニティ活動の支援を継続的に行っていきます。
これまで以上に、指定管理者としての管理権限と責任において利用者ニーズを的確に把握しながら適宜事務事業の見直しを含め適切な管理運営に努めていきたいと考えています。
次に、継続の委託管理事業としましては、本協議会の活動の拠点である余呉山村開発センターの管理運営については、余呉まちづくりセンターの供用開始までの9月までの半年間の管理運営を始め、余呉図書室、ホール事業における生涯学習や人権教育、青少年育成、子ども会交流会活動、文化振興事業、放課後児童クラブ(キッズステーション)の運営支援等々関係諸団体との連携を深めながら余呉地域のコミュニティ支援事業に務めていきます。
併せて、本年度で2年目となる施設一体型の小中一貫校である余呉小中学校における余呉ふるさと科学習事業等については、本協議会の各部会における各種まちづくり活動と連携して地域支援事業として取組んでいきます。
次に、地域活力プランナー(集落支援員制度)設置業務については、過去3年間において取り組んだ活動を基本として、余呉連合自治会の連携により、単位自治会との意見交換等地域課題や懸案事項等々課題解決に向けて積極的に取り組んでいきます。
長浜市地域おこし協力隊については、昨年度6名の活動任務を終えましたが、その後3名が余呉地域に定住され、これまでの活動経験を活かして、新たな起業として「木民」が立ち上げられ地域活動をされています。 こういった若者の定住は少子高齢化である当地域においては明るい兆しであり、地域の活性化に直結するものです。
また、昨年から新たに第2期として3名の隊員が余呉に居住し、自伐型林業(2名)、古民家活用(1名)として活動を展開されています。 これからの活動については、第1期の隊員活動と同様に、地域の中に溶け込み、それぞれの活動を通じて余呉地域の活性化に向け、隊員の「若い力と熱い思い」により地域コミュニティビジネスの発掘等大きく寄与されていくものと期待をしております。
今後も隊員活動事業等については、連携を深め活動支援体制等積極的に行っていきます。
次に、継続の協働事業については、観光拠点づくりに位置付ける菅並地先の「妙理の里」のもみじの植裁事業は、地元菅並自治会との協力支援によりこれまで6年間整備されてきたこともあり、今年度は管理面に重点を置き周辺環境の整備に努めていきます。 併せて、妙理の里一帯については、中山間地域等農山村活性化委託事業により、既存施設の利活用の促進、また地域資源である農林水産物の特産品開発やプレ事業等行いながら新たな指定管理等に向け運営体制整備等も含め継続的に取り組んでいきます。 同様に余呉湖の桜植栽や余呉湖遊歩道の管理整備等天女を活かしたふるさと会議等との連携により、将来を見据えた余呉地域の観光拠点づくりを継続的に実施していきます。
こういった情勢の中で継続した課題については、後期地域づくり計画に基づき、5部会事業を中心にまちづくり事業を展開しながら、余呉地域の小さな拠点づくりの拡充促進を図っていきます。
また、安全安心対策として多くの声が寄せられました余呉の地域医療の根幹をなす中之郷診療所の運営、加えて余呉湖周辺の地域振興施策や丹生ダム地域整備計画との関わり等々を含め、市との協働連携により課題等解決に向け取り組んでいきます。
協議会発足から8年次目を迎える本年度は、後期地域づくり計画の基本理念に則り「自分たちのまちは自分たちで創る」という住民自治の考えのもと、地域住民の皆様の参画により継続したまちづくり事業の展開が図れるよう、さらに余呉地域の活性化に向け取り組んで参ります。

指針として

  1. 地域づくり協議会活動8年次目にあたり、後期まちづくり活動計画に基づき地域の環境の変化に即した各種事業の推進を図ります。
  2. 余呉地域における「小さな拠点づくり」に位置づける「余呉まちづくりセンター」については、地域コミュニティの活動と地域住民の交流の拠点や地域内外に向けた情報発信の拠点として利活用の促進を図りまちづくり事業に積極的に取り組みます。
  3. 長浜市・地域の安心見守り活動に関し、本年度から市と協定を締結し、過疎地域ならではの生活の安全安心(買い物・給油等見守り支援)に積極的に取り組みます。
  4. 改めて指定管理者となった文化ホール等については、過去の指定管理者の実績を活かし、適正且つ積極的な利活用の促進が図れるよう利用者ニーズに基づきな管理運営に努めます。 また、まちづくりセンターとの連携により、各種サークル活動等積極的な活動支援を図り、地域全般のコミュニティ活動支援のもと地域の活性化を促進します。
  5. 地域活力プランナー活動については、地域づくり事業との連携をベースに、余呉連合自治会における各種地域課題等解決に向けた取り組みをしていきます。また、地域おこし協力隊との連携を図りながら各種地域づくり活動を推進していきます。
  6. 地域の暮らしの安心を将来にわたり継続できるよう、特に過疎地域に指定されている余呉地域の唯一のGS余呉給油所の運営を地域が一体となって継続して取り組んでいきます。
  7. 後期計画に基づき、部会の連携・協力体制を一層充実強化し、引き続き協働事業の運営体制の拡充に取り組みます。
    ・地域住民の地域づくり活動への参画や組織の底辺拡大に重点を置き、活動への協力や理解を得るためHPや地域づくりだより等タイムリーな情報発信に努めます。
    ・施設一体型義務教育学校の余呉小中学校の余呉ふるさと科学習等、まちづくり活動の一環として連携協力支援をしていきます。
    ・地域の安全安心への意識の高揚を図るため、地域住民参加による健康・防災等各種研修会等を部会協働事業として開催していきます。

2.各部会の取り組みついて

自治部会

  • 各自治会の地域連携意識を高め、連合自治組織体制の充実に取り組む。少子高齢化等による自治会運営等にかかる意見交換や情報等の共有
  • 単位自治会で解決できない課題等について意見交換等おこない、連携協働事業として課題解決に取り組む。
  • 各自治会の地域課題や余呉連合自治会における共通課題に区分して取り纏め、市等に対して提言等を含め統一的な要望活動を行う。
  • 自治部会として地域づくりだより等協議会活動の住民周知やまちづくり意識、地域自治意識の向上に向けた普及啓発に取り組む。
  • 生活を支える交通の確保と安全対策、冬期除雪対策及び広域幹線道路等整備促進等要望活動
  • 地域ぐるみの防災対策や防災マップ図を活用した住民意識の啓発活動原子力防災訓練(H31/11/17)の参加及び協力支援等
  • 自治会における冬期除雪対策事業として「小型車両系建設機械作業講習会」を開催し、資格取得を推進する。

健康福祉部会

  • 健康維持増進活動の推進「健康づくり運動」
    1.総合健(検)診等の受診率向上対策の実施 → 受診率目標45%
    受診啓発等チラシの配布、告知放送での周知
    健康相談会の実施(健診結果返しと塩分摂取量調査等)
    2.減塩運動の実施 → 健康推進協議会との連携
    3.血圧測定・肺の汚染度測定 → 各活動団体への連携やイベント会場
    4.健康講演会の開催(福祉の会や老ク連との連携事業)
  • 各福祉団体等との連携活動の推進
    部会構成団体との連携活動による活動の広がり
    体力づくり活動の取り組み「積極的な健康づくりの推進」
    (グランドゴルフ、ウォーキング、健康体操、禁煙活動等)
  • 安全安心活動の推進 防災、防犯、高齢者、独居老人等見守り支援
    加盟団体の活動との連携 → 講演会、交流会の支援等

生活安全部会

  • 景観維持づくり
    各自治会への花の苗とプランター及び培養土の配布
    ※参考 平成30年度実施自治会 → 19自治会中12自治会で実施
  • 美化推進活動
    国道365号下余呉~中之郷間の歩道清掃及び草刈り作業(5/25実施)
  • 交通安全活動の推進
    余呉駅前啓発活動の展開(7月・11月予定)
  • 安全、安心な生活づくり
    交通安全啓発講演会、特殊詐欺だまされ防止啓発等(9月)
    講演、研修会等は部会協働事業として取り組む
  • 環境保全活動
    余呉町内全域に亘って廃食油の回収活動(7月・11月・3月)

教育スポーツ部会

  • 教育 → 地域に根ざした子育てと教育の推進
    余呉小中学校余呉ふるさと科学習等まちづくり活動との連携支援
    姫里こども交流会事業の支援 → H31年度(姫里へ訪問)
    スマイルキッズ、キッズステーション支援活動
  • 文化 → 余呉ならではの感動の創造
    まちづくり出前演芸会
    (笑いを通して地域の交流  ⇒  まちづくりセンター)
    指定管理施設等活用した文化振興事業の推進
    (地域ぐるみによるはごろもフェスティバル等の開催支援)
  • スポーツ振興 → 誰もが楽しめるスポーツの推進
    歴史散策ウォーキング(5/19)、ビーチボール大会等の開催
    第40回余呉湖健康マラソンの参画支援「10月6日(日)」
    アスリート養成教室の開催

産業観光部会

  • 観光拠点づくりの推進
    妙理の里もみじ植栽及び余呉湖周辺桜等の植裁及び管理事業等
  • 遊歩道の整備
    余呉湖・賤ヶ岳ハイキング道の草刈りや風雪等の倒木整理、看板及び階段手すり等の補修作業(4月~11月)
  • 観光交流事業
    各種イベント等への協賛、参画支援等
    余呉湖まつり、桜まつり、健康マラソン等
  • 地域産業振興活動 → 獣害に強い作物栽培と食のPR
    余呉独自の特産品振興(赤紫蘇、エゴマ・そば、ジビエ料理、山菜等)

部会共通事業

  • 余呉まちづくりセンターの利活用の促進並びにまちづくりセンターOP記念イベント等の対応
    ◎供用開始 平成31年10月1日(火)~
    ◎プレオープニングイベント 平成31年9月22日(日)
  • 観光拠点づくり事業である妙理の里(紅葉)余呉湖(桜)及び余呉湖遊歩道等の整備等適正管理にかかる協働事業の取り組み
  • 過疎地域支援事業(移動コンビニ等買い物難民対策、GS給油所運営等給油難民対策等)にかかる取り組み活動等の支援
  • 各種イベント等の参画支援等
  • 指定管理施設や受託管理施設等地域コミュニティ活動の拠点施設の管理運営支援と利活用の促進